“くらし”特集記事

INTERVIEW
スマーフォン表示画像 家康像の画像
パソコン表示画像 家康像の画像
  • TOP
  • “くらし”特集記事
  • 東京の外資系IT会社に勤務し、浜松でフルリモートワーク 夫が暮らす浜松まちなかへ移住、セミリタイア後の暮らしも計画中
移住者の声

東京の外資系IT会社に勤務し、浜松でフルリモートワーク
夫が暮らす浜松まちなかへ移住、セミリタイア後の暮らしも計画中

  • 外資系IT企業勤務 朝倉桂子さん
  • 【前居住地】東京都
  • 【出身地】京都府
  • 【職業】会社員

東京の外資系IT会社でマーケティング責任者として働く朝倉さん。2021年コロナ禍をきっかけに、カナダ人のご主人が暮らす浜松市へ移住。現在は自宅がある浜松でフルリモートワーク、出勤に必要がある時だけ東京へ向かうという生活を送っています。

浜松市への移住のきっかけ

京都府で生まれ育ち、大学はカナダへ留学。卒業後も現地の企業で約15年間働いてきた朝倉さん。2011年の東日本大震災を機に帰国し、東京都内の外資系IT企業でマーケティング業務に携わってきました。移住のきっかけは帰国後に出会い、結婚した浜松で暮らすカナダ人のご主人の存在。「夫は浜松市内で社会人向けの英会話スクールを営み、浜松の大学で英語教員として働いています。当初は浜松と東京を行き来する生活でしたが、いずれは一緒に生活したいと思っていました。コロナ禍になり私がフルリモートワークになったので、2021年に浜松へ移住し一緒に暮らすことにしました」ときっかけを話す朝倉さん。移住前に住居と夫の英会話スクール、そして将来カフェを開くための店舗を備えた3階建てのビルを浜松市内に建て、ご主人と3匹の愛猫と生活しています。移住の際には浜松市の移住・就業支援金制度も利用したそう。

現在の仕事とライフスタイル

 

現在はサイバーセキュリティソフトの開発・販売を行う米国IT企業「ルーブリック・ジャパン㈱」で、フルタイム勤務の正社員として働く朝倉さん。フルリモートワークのため浜松の自宅で働き、出勤の必要がある時だけ東京の職場へ向かうというワークスタイル。新幹線通勤を考慮し、JR浜松駅まで歩いて行ける場所で生活しています。「現在は、日本市場での事業拡大を目指すIT企業でマーケティング責任者として勤務しています。本国と交渉しながら製品やサービスを日本企業に宣伝する業務が中心ですが、採用や広報など多岐に渡る仕事に関われるので、型にはまらない仕事は〝自由人″な私の性格に合っています(笑)。東京では自分の専門性や経験を必要としている企業が多く、グローバルな仕事に携われるのが魅力」と仕事へのやりがいを笑顔で話します。休日は夫とサイクリングやウォーキングを楽しむことが多く、佐鳴湖や中田島砂丘の眺めがお気に入りだそう。

浜松の魅力

移住して感じたのはアクセスの良さと街のバランスと話す朝倉さん。「浜松は職場がある東京と実家がある京都の中間地点。新幹線を使えばどちらにも1時間程度で行けるアクセスの良さは魅力です。人口も多いので病院やお店など、暮らしに必要なインフラがバランス良く整っている面も気に入っています」。浜松から東京へ出勤するようになり、物理的なゆとりの大切さを実感する機会も増えているそう。「東京の街は狭い道や、駅やお店も常に人が多く、密集しているうえに、派手な看板や雑音も多く情報過多な印象。それが人々のストレスになっているように思います。浜松は街を歩いていても一人一人のスペースにゆとりがある。その物質的なゆとりが浜松に暮らす人たちの心のゆとりにもつながっているように感じます。病院や区役所などでも一人ずつ親切に対応していただく機会が多いですね」

これからのこと

 

現在はフルタイムで働いている朝倉さんですが、今後は少しずつ仕事を減らし、日々の暮らしを大切にした生活を送りたいと考えているそう。「浜松への移住は将来のセミリタイアを想定した移住でもあります。セミリタイア後の計画の一つがカフェのオープン。今年中には焙煎したコーヒー豆の販売を主体としたロースタリーカフェを住居の1階で開きたいと考えています」。カフェは既にオープン準備中で、店舗は鮮やかなブルーを基調にしたインテリアで統一され、壁にはご主人が手がけたモダンアートや写真が掛けられ、海外のカフェにいるような雰囲気。「今は英会話教室の生徒さんや友人と屋上でバーベキューを楽しむことが多いのですが、今後はカフェのオープンをきっかけに浜松での新たな友人を増やし、浜松への移住者の皆さんとも交流を深めていけたらと思っています」

メッセージ

浜松は移住者にフレンドリーな方も多く、比較的移住しやすい街だと思います。移住への不安があったら全ての荷物を持って転居するのではなく、現在住んでいる場所と浜松の両方で安い賃貸を借りて1年間ぐらい試しに暮らしてみるのもお勧め。浜松ライフが楽しめれば完全に移住してみては。私も東京に所有していた家は、移住後もすぐに手放さずしばらく人に貸していました。そして移住の際に使える支援制度などは事前にしっかり調べることも大切です。私は車の運転が苦手なのでまちなかに住んでいますが、駅や病院、スーパー、役所なども徒歩圏内にあるので意外と便利。中心市街地は少し空洞化している所もあるので、もう少し人が集える場所が増え、活気ある洗練された街になってほしいと願っています。

PROFILE

1976年生まれ。京都府出身。高校卒業後、大学留学のためカナダへ移住。大学ではマーケティングを専攻。卒業後は現地の企業でマーケティング業務に携わる。2011年帰国後は複数の外資系企業IT企業で日本国内向けのマーケティング活動や採用、広報を担当。2021年コロナ禍をきっかけに浜松へ移住。現在は東京の外資系IT企業に勤務、浜松にてフルリモートワークで働く。カナダ人と夫と浜松市内にロースタリーカフェのオープンを計画中。