浜松の自然と調和する「連理の木の下で」
豊かな食と暮らしを体感する楽しみ

浜松市の中心部から北へ車で40分ほど。都田川沿いに田園風景が広がり、丘陵地に果樹園が連なる都田町は、豊かな自然の中でゆったりとくつろげるエリアです。
この地にある「連理の木の下で」は、2万5000haもの敷地に農園やブルーベリー畑、レストラン、カフェが点在する複合施設。自社農園で育てた野菜を使う料理やスイーツを味わいながら、浜松の風土、暮らし、人々の優しさを体感してみましょう。

浜松市の天然記念物「連理の木」を中心に広がるのどかな世界

「連理の木」とは、根や幹が異なる2本の木が一つに結合したもので、古くから出会いや縁結びの象徴として大切にされてきました。数十年以上都田の土地を見守ってきた連理の木は、2024年3月に浜松地域遺産認定制度に基づき、「天然記念物」に指定されています。
この木をシンボルに、毎年10月末には都田町全体の活性化を目指すハロウィンマルシェを企画。2024年も「連理の木の下で」にて開催予定です。

連理の木を取り囲むように、化学肥料や除草剤を使わずに野菜や果物を育てる農園、農園の野菜やフルーツを使うレストランやカフェ、パティスリーがあります。飲食店を利用すれば、敷地内を自由に散策することができますよ。
農園の隣には保育園が建ち、子どもたちの笑い声が聞こえてくることも。運営母体「愛管株式会社」が管工事業を手がけることから、廃材を使ったツリーハウスやトンネルなどの遊具があるのも特徴です。

農園では季節ごとの野菜や果物がスクスクと成長。夏には農薬を使用せずに栽培したブルーベリーが実を結び、予約制でブルーベリー狩りを行っています。
中にはエディブルフラワーと呼ばれる「食べられるお花」も。最新のIoT技術を使って施設内で安全に育つ食用花は、ビタミン豊富で野菜と同じように味わえます。

「Cafe&Restaurant LENRI」で味わう、この土地の魅力

「Cafe&Restaurant LENRI」では、自社農園や契約農家をはじめとする生産者と連携し、海・山・川・湖のある静岡県で育つ、地元の食材を使ってオリジナリティあふれる一皿を提供。腕を振るうのは、令和5年度に静岡県の「The 仕事人 of the year」にも選ばれた町田通シェフです。

ここで味わえるのは、「アートフレンチ」と呼ばれる美しく味わい深い料理。作り手の思いを皿の上に表し、食の新しい体験を創造しています。自社農園で育てたエディブルフラワーも色鮮やかです。写真の一皿は「紅富士サーモンのマリネとカリフラワーのムース　伊藤農園シアワセみかんのドレッシング」。見た目と味の両方から、深いストーリーが感じられます。

レストランの建物は、古城を思わせる石造の外観が目印。浜松市にある「住宅環境研究所」が手がけたもので、静岡建築士会浜松支部の第一回設計コンペで最優秀賞を受賞した建物です。
室内から緑あふれる農園の一部を眺めながら、ゆったりとくつろぐことができます。ランチコースは6050円〜、ディナーは1万4850円〜。ほかに、前菜、メイン、デザートを自由に組み合わせるプリフィクスランチ2860円〜を用意。

連理の木に寄り添うカフェ「HACK BERRY」でアフタヌーンティーを

「HACK BERRY」は、この施設にある連理の木、エノキの英語名。さわやかな風が吹く連理の木周辺にカフェテーブルが並び、屋外や店内で月替わりのランチが味わえるほか、ドリンク＆スイーツメニューも豊富です。
特におすすめなのが、おひとりさまでも楽しめるアフタヌーンティー。ランチ代わりに味わうのにちょうどいいボリュームです。

アフタヌーンティーのプレートには、同じ敷地にある「Le Patisserie LENRI」のパティシエや「HACK BERRY」のスタッフが作るクッキー、プチケーキ、オープンサンドやサラダなどがずらり。季節ごとに変わる内容も楽しみの一つです（90分制、1名2500円※予約優先）。

「Le Patisserie LENRI」に並ぶ地元産フルーツを使ったケーキたち

「HACK BERRY」から徒歩すぐの場所にある「Le Patisserie LENRI」もぜひ立ち寄ってみましょう。看板スイーツの「浜松レモンケーキ」（1個350円）は、自社農園や浜松産のレモンをたっぷり使い、ココナッツオイルを隠し味に加えた一品。レモンの爽やかな酸味と甘味のバランスが絶妙で、通販でも大人気です。
ふわふわ食感の焼き立てが購入できるのは、工房併設のこの店だけ。金・土・日曜のみの営業のため、タイミングがあえばぜひ購入を。

女性パティシエが手がけるケーキや焼き菓子には、敷地内の農園で育つフルーツやエディブルフラワーをふんだんに活用。農園では養蜂を行っているため、自家製蜂蜜をアクセントに加えたスイーツも！ 見た目と味の両方で楽しませてくれますよ。

少し足を伸ばして「連理といしの家」でのんびり浜松滞在

都田町の「連理の木の下で」から車で30分ほど。久留女木（くるめき）と呼ばれる場所に同社が手がける一棟貸しのコテージ「連理といしの家」があります。
都田川の上流に位置し、棚田が広がる昔ながらの風景に抱かれた一軒家は、浜松にある人気スポット「ぬくもりの森」の創業者、故佐々木茂良氏が設計したことでも有名。久留女木で採掘された石を使い、非日常感あふれる建物を形にしています。

大きな窓から望む自然美、鳥の声、柔らかな日差し。浜松の大自然を感じながら過ごす時間が、日々の疲れを癒やしてくれるはず。街並みを望むウッドデッキでくつろぐ時間も贅沢です。
コテージにこもってのんびり過ごすスタンダードプランや、ラグジュアリーなキャンプ体験ができるアウトドアギアセットプランなどを用意。WiFi環境やデスク、ホワイトボードが完備され、ワーケーションにもおすすめですよ。